平成29年、厚生労働省の社会保障審議会(介護給付費分科会)にて、面白いデータが示されました。
「退院後14日以内にリハビリテーションを開始したグループはそうでないグループに比べ大きく機能回復を示した」とのこと。
これは在宅リハビリテーションに携わっている感覚的なものからしても一致するものです。ただ、「もっと早くに相談いただいておればここまで悪くならずに済んだのに・・・」というケースや、「家でリハビリを受けれるということを知らなかったので・・・」ということで介入が遅れているケースなど、早期にリハビリテーションが開始されていない現状は様々であります。
先日、天王寺区のケアマネジャー様向けに「栄養マネジメント」についてお話をさせていただきましたが、その際にリハビリテーション職が得意とすることについてお話した際、「まだまだリハビリテーション職の特性を知られていない」と痛感しました。
地域にいるPT/OT/STという ”地域資源” をまだまだ有効に使っていただけていない原因は自分たちの発信力にあることがわかりましたので、これからもっともっとケアマネジャーと顔の見える関係を築いていき、自分たちの「できること」を発信していきます。
そしてもう1つ面白いデータがこれ☟
「医師からのリハビリテーション指示の詳細があるほど機能改善が有意に得られた」とのことです。
医師から詳細なリハビリテーション指示をいただけることは在宅にいてほとんど無いのが現状ですが、この本質は「医師から詳細な指示をいただいているかどうか」という一方的なものではなく、「医師から詳細な指示をいただける関係性を構築しているか」という双方の関係性に着眼点があると捉えています。
運動負荷量や栄養面への配慮、心臓等の循環器系への影響、呼吸器への影響、がんの場合は転移や痛みに対する注意点などなど、詳細な情報をいただくためにこちらから主治医へ要求することが望ましい姿だと捉えています。
結果的には「詳細な指示をいただいているかどうか」にはなりますが、その背景やプロセスに重要な視点が隠れていると思います。
Sieg訪問看護ステーションでは、主治医となる先生と密に連携を取らせていただくためにメールや電話、FAX、時には面会して直接連携を取らせていただくなど、先生の特性に合わせた連携方法を取り入れております。
『連携』って、言葉では言うのは簡単ですが、お互いに信頼し合って、利用者様を軸にした話し合いがフラットにできる関係性こそが良質な『連携』をするために必要なファクターであるのではないでしょうか。
これからも多職種とガッチリ手を繋ぐSiegで在り続けます(*´▽`*)!!